【静岡市】トイレリフォームにかかる時間と工事の流れを徹底解説

株式会社カチカ
執筆者 株式会社カチカ

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この記事では、毎日使う場所だからこそ気になる「トイレリフォームにかかる時間」に焦点を当て、工事内容ごとの目安から、工事期間中の生活への対策までを網羅的に解説します。 「半日で終わると思っていたら数日かかった」「トイレが使えない間の対策を忘れていた」といった失敗を防ぐために。この記事を最後まで読むことで、以下の点が明確になります。

【この記事で分かること】

  • 便座交換、本体交換、和式から洋式への変更など、リフォーム内容別の所要時間
  • 相談から完工まで、トイレリフォーム全体の流れとスムーズに進めるための段取り
  • 工事期間中にトイレが使えない際の実践的な対処法と、トラブル回避のポイント
  • 最新トイレにリフォームすることで得られる、節水・清掃性・快適性などの具体的なメリット

この記事は、より快適で清潔な住まいづくりを目指し、失敗のないリフォーム計画を立てたいと願う、以下のような方々に向けて執筆しています。

【こんな方におすすめ】

  • トイレの交換を検討しているが、工事にどれくらいの時間がかかるのか不安な方
  • 仕事や家事の合間を縫ってリフォームを行いたい、忙しい共働き世帯の方
  • 「ただ交換する」だけでなく、内装やバリアフリー化を含めた最適なプランを知りたい方
  • 工事期間中のトイレ事情など、リフォームに伴う生活への影響を事前に把握して対策したい

この記事が、あなたの住まいに最適なトイレ空間を実現するための、確かなスケジュールガイドとなれば幸いです。

トイレリフォームの基礎知識と重要性

トイレリフォームの目的とメリット

トイレのリフォームを検討するきっかけは、「設備が古くなった」「故障してしまった」といった物理的な理由が一般的ですが、最新の設備に入れ替えることで得られる恩恵は想像以上に多岐にわたります。リフォームを行う主な目的と、それによって暮らしにどのようなメリットが生まれるのかを整理してみましょう。

主なメリットとして、以下のような点が挙げられます。

  • 経済的なメリット(節水・節電) 10年以上前のトイレと比較すると、最新のモデルは洗浄水量が半分以下で済むケースも少なくありません。また、高機能な節電モードや瞬間暖房便座などの機能により、水道代や電気代といったランニングコストを大幅に削減できる点が大きな魅力です。
  • 清掃性と衛生面の向上 「フチなし形状」や「汚れがつきにくい特殊素材」、「自動洗浄機能」など、日々のお手入れを楽にする工夫が凝らされています。これにより掃除の負担が減り、常に清潔な空間を保ちやすくなります。
  • 快適性と安全性の確保(バリアフリー化) 和式から洋式への変更はもちろん、手すりの設置や段差の解消を行うことで、高齢の方や小さなお子様でも安心して使えるようになります。また、オート開閉やオート洗浄機能は、腰への負担軽減や接触感染のリスク低減にも役立ちます。
  • 空間デザインの刷新 トイレ本体の交換に合わせて壁紙や床材を一新することで、リラックスできる落ち着いた空間へと生まれ変わります。タンクレストイレなどを選べば、限られたスペースを広くすっきりと見せることも可能です。

このように、トイレリフォームは単なる設備の更新にとどまらず、日々のストレスを解消し、家族全員の暮らしの質を高めるための有効な手段となります。現在の不満点を明確にし、優先したい目的に合った製品やプランを選ぶことが成功のポイントです。

トイレリフォームの一般的な流れ

トイレリフォームを思い立ってから工事が完了するまでは、一般的に以下のような手順で進んでいきます。全体の流れを把握しておくことで、余裕を持って計画を立てることができます。

1. 相談・現地調査 まずはリフォーム会社へ問い合わせを行います。正確なプランと見積もりを作成するためには、担当者が自宅を訪問する「現地調査」が欠かせません。この際、現在のトイレの寸法、排水位置、給水管の状態、電源の有無などを詳しく確認します。

2. プラン決定・契約 現地調査の結果と要望をもとに、具体的な商品やプラン、見積もりが提示されます。内容に納得できたら契約を結びます。通常、契約後にメーカーへ商品の発注を行うため、契約から工事日までは商品を取り寄せるための期間(数日~2週間程度)が空くことが一般的です。

3. 施工(工事当日) 決定したスケジュールに合わせて職人が訪問し、工事を行います。基本的な作業の流れは以下の通りです。

  • 養生:資材の搬入経路や工事箇所の周辺を保護します。
  • 撤去:既存のトイレを取り外し、運び出します。
  • 内装工事:壁紙や床材(クッションフロアなど)の張り替えを行う場合は、このタイミングで実施します。
  • 設置・接続:新しいトイレを設置し、給水管や排水管を接続します。温水洗浄便座などの電気工事もここで行います。
  • 確認:水漏れがないか、正常に動作するかを確認します。

4. 引き渡し 新しい設備の使用方法やお手入れについての説明を受け、問題がなければ引き渡し完了となります。

このように、実際の工事自体はプロセスの一部であり、事前の調査やプラン決めも重要なステップとなります。段取り良く進めるためにも、まずは次項で解説する「工事にかかる時間の目安」を知っておくと安心です。

トイレ交換にかかる時間の目安

①便座のみの交換にかかる時間

トイレのリフォームの中でも、最も手軽で短時間に完了するのが便座部分のみの交換です。既存の便器本体はそのままで、普通便座から温水洗浄便座(ウォシュレットやシャワートイレなど)へ変更する場合や、故障した便座を新しいものに取り替える場合がこれに該当します。

プロの業者に依頼した場合、作業にかかる時間は概ね30分から1時間程度が目安となります。

主な作業内容は、古い便座の取り外し、新しい便座(およびベースプレート)の固定、給水ホースの分岐・接続、そして動作確認です。便器を外すような大掛かりな工程がないため、日常生活への影響を最小限に抑えてリフォームできます。

ただし、状況によっては追加の時間が必要になるケースもあります。

  • トイレ内にコンセントがない場合 新しく温水洗浄便座を導入する際、個室内に電源コンセントがない場合は電気工事が必要です。壁や天井裏を通す配線工事を行うため、プラス1時間〜2時間程度を見込んでおく必要があります。
  • 特殊な給水管や部品が必要な場合 止水栓の形状が特殊であったり、固着していて取り外しに時間がかかったりする場合は、通常よりも作業時間が延びる可能性があります。

基本的には非常にスピーディーに終わる工事ですが、電気工事の有無については事前に確認しておくと安心です。

②トイレ本体の交換にかかる時間

洋式トイレから新しい洋式トイレへ、便器とタンクをセットで交換する場合の作業時間は、約半日(2時間~4時間程度)が目安となります。

これは内装工事(壁紙や床材の張り替え)を行わず、単純に設備自体を新しいものに入れ替えるケースの時間です。便座のみの交換よりは大掛かりな作業になりますが、例えば朝9時から工事を始めればお昼前後には完了し、その日の午後には新しいトイレを快適に使用できるようになります。

具体的な作業工程と所要時間のイメージは以下の通りです。

作業工程内容目安時間
撤去・搬出既存の便器・タンクを取り外し、外へ運び出します。30分~1時間
配管調整新しいトイレに合わせて、床や壁の排水接続部材(フランジ等)を設置します。30分~1時間
設置・組立新しい便器を固定し、タンクや便座を組み付けます。1時間~1.5時間
接続・確認給水管を接続し、水漏れ検査と動作確認を行います。30分程度

時間が前後する要因 基本的な交換作業であれば上記の時間内で収まりますが、設置条件によっては作業時間が長くなることがあります。

  • 排水位置の調整が必要な場合(リモデル便器) 古いトイレと新しいトイレで排水管の位置(排水芯)が合わない場合、配管位置を調整できる「リフォーム用(リモデル)便器」を使用します。この場合、配管の加工作業が発生するため、標準的な設置よりも少し時間がかかります。
  • 手洗い器を新設する場合 タンクレストイレなどに変更し、新たに別の場所へ手洗い器を設置する場合は、給排水の延長工事や取り付け作業が必要となり、さらに数時間から半日程度の時間が追加されます。

内装工事を伴わない本体交換だけであれば、トイレが使用できない時間は数時間で済みます。在宅中のちょっとした時間で完了するため、比較的負担の少ないリフォームと言えるでしょう。

③和式から洋式トイレへの変更にかかる時間

昔ながらの和式トイレを使いやすい洋式トイレに変更する場合、これまで紹介した「洋式から洋式」への交換とは異なり、かなり大掛かりな工事が必要になります。

工事にかかる時間の目安は、最短でも2日、一般的には3日~5日程度を見ておく必要があります。

これは、単に便器を入れ替えるだけでなく、和式トイレ特有の段差を解消するための解体作業や、洋式トイレを設置するための床・壁の造作工事(大工工事)が必要となる場合があるためです。

工事期間が数日にわたるため、どのような作業が行われるのかを知っておくと安心です。一般的な工程は以下のようになります。

日程主な作業内容補足
1日目解体・撤去・配管工事
既存の和式便器を撤去し、段差部分のコンクリートを砕いて解体します。その後、洋式用に給排水管の位置を変更し、新しい電気配線を引きます。
大きな音やホコリが出やすい工程です。この日からトイレは使用できなくなります。
2日目大工工事(下地作成)
解体した床や壁の穴を塞ぎ、洋式トイレを設置できる平らな床を新しく作ります。強度が不足している場合は補強も行います。
床の高さを廊下と合わせるバリアフリー工事もこの段階で行います。
3日目内装・設置工事
壁紙やクッションフロアを貼り、内装を仕上げます。最後に新しい洋式便器を設置し、試運転を行って完了です。
工事の進み具合によっては、2日目の夕方に仮設置して使えるようにする場合もあります。

工期を左右するポイント 上記の目安は標準的な工事の場合ですが、現場の状況によって日数は前後します。

  • 「和風改造用便器(スワレットなど)」を使用する場合 既存の和式トイレの上にかぶせる形で設置する簡易的な洋式化であれば、大掛かりな解体工事が不要なため、半日〜1日程度で完了することもあります。ただし、段差は残ったままとなります。
  • 建物の構造や腐食状況 解体してみると土台の木材が湿気やシロアリで腐食していた、というケースも珍しくありません。この場合は補修工事が必要となり、工期がさらに1日〜2日延びる可能性があります。

このように、和式から洋式への変更は「リフォーム」というより「小規模な建築工事」に近い性質を持っています。工事期間中は自宅のトイレが完全に使用できなくなるため、その間のトイレをどうするか(近隣の店舗を利用する、ポータブルトイレをレンタルするなど)を事前に計画しておくことが非常に重要です。

④トイレリフォームと内装工事の時間

トイレ本体の交換を行う際、多くの方が同時に検討するのが「壁紙(クロス)」や「床材(クッションフロアなど)」の張り替えです。

便器を新しくすると、以前の便器の設置跡が床に残ってしまったり、タンクの背面に隠れていた壁の汚れが目立ってしまったりすることがあります。そのため、せっかくの新しいトイレを美しく仕上げるには、内装工事もセットで行うのが理想的です。

では、内装工事を加えることで作業時間はどの程度変わるのでしょうか。

一般的に、トイレ空間(1畳程度)の壁・天井のクロス張り替えと床のクッションフロア張り替えにかかる作業時間は、およそ2時間~3時間が目安です。

本体交換の作業と合わせても、多くの場合は1日(朝から夕方まで)で完了します。内装工事は、古い便器を取り外してから新しい便器を設置するまでの「間の時間」に行うのが最も効率的です。便器という障害物がない状態で床や壁を貼ることができるため、仕上がりがきれいになり、職人の作業スピードも上がります。

内装工事の内容によっても、追加で必要となる時間は変動します。

内装工事の内容追加時間の目安特徴
床のみ張り替え
(クッションフロア)
+約1時間最も手軽な内装リフォームです。床に残る古い便器の設置跡をきれいに隠せます。
壁・天井・床の全面張り替え
(ビニールクロス等)
+約2時間~3時間空間全体の雰囲気を一新できます。既存のクロスを剥がす作業や下地処理が含まれます。
機能性建材の設置
(エコカラット・パネル等)
+約2時間~消臭機能のあるタイルや、掃除しやすいパネルを壁に貼る場合、加工に時間がかかるため工期が延びる傾向があります。

このように、内装工事を含めたとしても、一般的な洋式トイレのリフォームであれば「その日のうちに完了する」ケースがほとんどです。工事内容が増える分、所要時間は長くなりますが、後から内装だけを別日に行うよりもトータルの拘束時間は短く済み、費用も割安になる傾向があります。

⑤トイレ交換と内装工事を同時に行う場合の時間

トイレ本体の交換と、壁紙・床材の張り替えを丸ごとセットで行う場合、工事全体の所要時間はおおよそ5時間から8時間(半日~1日)を見ておけば間違いありません。

もっとも一般的な「洋式トイレへの交換 + 天井・壁・床の張り替え」を行うケースでは、朝9時に工事を開始して、夕方16時~17時頃にはすべて完了するのが標準的なスケジュールです。

なぜこれほどスムーズに進むのかというと、作業工程に無駄がないからです。トイレ交換の工程には「古い便器を外す」作業と「新しい便器を取り付ける」作業がありますが、内装工事はこの2つの作業の間に挟み込んで行われます。障害物となる便器がない状態で壁や床を施工できるため、職人の作業効率が最大化され、結果として最短時間で工事を終えることができるのです。

具体的にどのような時間配分で進むのか、当日の流れをイメージしてみましょう。

【モデルケース】洋式トイレ交換 + 内装全面(壁・床・天井)張り替え

時間作業内容状況
9:00工事開始・養生・撤去
廊下や床を保護し、古い便器やタンクを取り外して外へ運び出します。
トイレ使用不可開始
10:00内装工事(下地処理・張り替え)
便器がないガランとした状態で、天井・壁・床のクロスやクッションフロアを張り替えます。
12:00(昼休憩)
13:00内装仕上げ・アクセサリー設置
内装の残りを仕上げ、紙巻器やタオル掛けなどを新しいものに取り替えます。
14:00トイレ本体設置
新しい便器を搬入し、設置・配管接続・電気接続を行います。
15:30動作確認・片付け
水漏れチェックやウォシュレットの試運転を行い、養生を撤去して清掃します。
16:00引き渡し完了トイレ使用再開

※時間はあくまで目安であり、現場の状況やトイレの広さによって前後します。

このように、トイレと内装を同時に行うことは、仕上がりが美しくなるだけでなく、時間的なコストパフォーマンスも非常に高い方法です。

もしこれを別々のタイミング(トイレ交換をした数ヶ月後に内装工事など)で行おうとすると、内装を綺麗に仕上げるために「一度設置した便器を再び取り外す」という工程が発生してしまいます。これでは作業時間が余分にかかるだけでなく、脱着費用の負担も増えてしまいます。

時間の節約という観点からも、内装リフォームはトイレ交換のタイミングに合わせて、1日で一気に済ませてしまうのが最も賢い選択と言えるでしょう。

⑥トイレ個室の内装工事にかかる時間

「トイレ本体はまだ新しくて問題ないけれど、汚れてきた壁紙や床だけを張り替えたい」という場合、内装工事単体にかかる時間はどの程度を見込めばよいのでしょうか。

内装のみのリフォームにかかる時間は、「既存の便器を一度取り外すかどうか」によって作業内容と所要時間が大きく異なります。それぞれのケースについて見ていきましょう。

1. 便器を取り外さずに内装工事を行う場合 便器やタンクを設置したまま、見える範囲の壁紙や床材を張り替える方法です。 所要時間は約3時間~4時間(半日程度)が目安です。

  • メリット:便器の脱着工賃がかからないため費用を抑えられ、短時間で終わります。
  • デメリット:便器の裏側やタンクの背面など、手の届かない隙間までは張り替えられません。また、便器の形に合わせて床材を切り抜く必要があるため、便器の根元に継ぎ目が見えてしまうことがあります。

2. 便器を一度取り外して内装工事を行う場合 既存の便器を一度取り外し、内装を仕上げてから再び便器を設置し直す方法です。 所要時間は約5時間~7時間(ほぼ1日)が目安です。

  • メリット:便器の下や裏側まで隙間なくきれいに張り替えられるため、仕上がりの美しさは格段に上がります。
  • デメリット:便器の脱着作業(取り外しと再設置)に時間がかかるため、工期が長くなります。また、脱着に伴う追加費用が発生します。

内装リフォーム時間の比較

施工方法所要時間の目安特徴
便器そのまま3時間~4時間短時間で終わるが、便器の周囲や裏側に古い内装が残る可能性がある。
便器脱着あり5時間~7時間脱着の時間(約1~2時間)が加わる。新品同様のきれいな仕上がりになる。

その他の内装・プチリフォームにかかる時間 壁や床の張り替え以外にも、トイレ空間の使い勝手を向上させるための小規模な工事を行うことがあります。これらを単独で行う場合の目安は以下の通りです。

  • 手すりの設置:約1時間 壁の補強が必要な場合は、さらに時間がかかることがあります。
  • 収納棚(キャビネット)の取り付け:約1時間~2時間 既製品を取り付けるだけなら短時間ですが、埋め込み収納にする場合は壁の開口作業が必要となるため、半日程度かかることもあります。
  • エコカラット(調湿タイル)の施工:約2時間~4時間 施工面積やタイルの割り付け(カット加工)の複雑さによって変動します。

内装のみのリフォームであっても、接着剤を乾燥させる時間や、予期せぬ下地の補修が必要になるケースを考慮し、余裕を持ったスケジュールを組んでおくことをおすすめします。

トイレの移設・増設にかかる時間

①トイレの移設にかかる時間と注意点

「トイレを洗面所の横から寝室の近くへ動かしたい」「間取り変更に合わせてトイレの位置も変えたい」といった移設工事は、既存の給排水管や電気配線を大きく動かす必要があるため、これまでの交換工事とは比較にならないほど大掛かりなものになります。

工事にかかる時間の目安は、移動させる距離や建物の構造によって大きく変わりますが、概ね3日から5日、長い場合は1週間程度を見込んでおく必要があります。

移設工事では、以下のようなステップを踏むため時間がかかります。

  1. 解体・撤去:元のトイレを撤去し、移動先の床や壁を開口します。
  2. 配管工事:給水管・排水管を新しい位置まで延長または切り回します。
  3. 木工事(造作):新しいトイレスペースの壁や床を作ります。
  4. 内装・設置:クロスや床材を仕上げ、新しい便器を取り付けます。

移設を検討する際の重要な注意点 トイレの移設は「どこにでも自由に動かせる」わけではありません。特に以下の「排水勾配」の問題が最大のハードルとなります。

  • 排水勾配の確保 汚水をスムーズに流すためには、排水管に一定の傾斜(勾配)をつける必要があります。移動距離が長くなればなるほど、床下の配管スペースに高さが必要になります。 もし勾配が確保できない場合、トイレ室内の床を廊下よりも一段高くして(床上げ)スペースを作る必要が出てきます。これにより、バリアフリー性が損なわれたり、工期が延びたりする可能性があります。
  • マンションの場合の制約 マンションでは、共有部分であるパイプスペース(PS)の位置が決まっているため、そこから遠く離れた場所への移設は物理的に難しいケースがほとんどです。また、管理規約で水回りの移動が禁止されていることもあるため、事前の確認が必須です。

このように、移設工事は現場の状況に強く依存します。「数日で終わるだろう」と楽観視せず、綿密な現地調査を経て工期を確認することが大切です。

②トイレの増設にかかる時間と必要な手続き

「2階にもトイレが欲しい」「高齢の家族のために寝室横の押し入れをトイレに改装したい」といった増設工事も、リフォームの中では比較的規模の大きな工事に分類されます。

トイレを新しく1つ増やす工事にかかる時間は、約5日から7日(1週間前後)が目安となります。

もともとトイレがない場所に新設するため、給水管と排水管を遠くから分岐して持ってくる必要があり、さらに換気扇用のダクト工事や電気配線工事、個室を作るための大工工事など、多岐にわたる職人の作業が発生します。

工事期間の内訳イメージ

  • 1日目~2日目:配管・電気工事 床下や天井裏、外壁などを通して、給排水管と電気配線を設置場所まで引き込みます。
  • 3日目~5日目:大工工事(造作) クローゼットや廊下の一角などを改造し、トイレ用の壁やドア、床を作ります。防音対策のために壁に断熱材を入れることもあります。
  • 6日目~7日目:内装・設置仕上げ クロスやクッションフロアを貼り、便器や手洗い器、照明などを設置して完了です。

必要な手続きと確認事項 増設工事を行う際には、技術的な問題だけでなく、いくつかの手続きや許可が必要になることがあります。

  • 排水設備の申請(戸建て・マンション共通) トイレを増やすということは、下水道へ流す汚水の量や経路が変わることを意味します。そのため、自治体の水道局へ「排水設備計画確認申請」が必要になる場合があります。基本的には施工を担当する「指定給水装置工事事業者(リフォーム会社)」が代行してくれますが、申請費用や審査期間が必要になる点は覚えておきましょう。
  • 管理組合への申請(マンションの場合) マンションでトイレを増設することは非常にハードルが高いのが現実です。給排水管の容量制限や、下の階の住戸への騒音(排水音)配慮などの観点から、管理規約で禁止されているケースが多く見られます。検討する際は、まず管理組合や管理会社へ実現の可否を相談する必要があります。
  • SFAポンプ(圧送ポンプ)の活用 もし「排水勾配が取れない」「大掛かりな配管工事が難しい」という理由で増設を諦めかけている場合は、排水を粉砕して細い管で圧送できる特殊なポンプ(SFAポンプなど)を使用する方法もあります。これを使えば、配管工事の規模を縮小でき、工期を短縮できる可能性があります。

トイレの増設は、朝の混雑解消や将来の介護への備えとして非常に満足度の高いリフォームです。ただし、建物の構造によっては希望の場所に設置できないこともあるため、リフォーム会社とじっくり相談し、余裕を持ったスケジュールで進めることが成功の鍵となります。

綿密な現地調査と、余裕を持った計画作りが欠かせません。

トイレリフォームの計画と時間管理

 リフォーム計画の重要性

トイレリフォームを成功させるためには、「どの製品にするか」を選ぶのと同じくらい、「いつ、どのように工事を行うか」というスケジュールの計画が重要になります。

ここまで解説した通り、工事自体は数時間から1日程度で終わるケースが多いですが、検討を始めてから実際にリフォームが完了するまでには、一般的に1ヶ月から2ヶ月程度の期間を要します。

「壊れてから慌てて交換する」のではなく、余裕を持って計画的に進めることで、以下のような失敗やトラブルを防ぐことができます。

  • 希望商品の納期遅れを防ぐ 人気の商品や受注生産品の場合、発注から納品までに数週間かかることがあります。また、社会情勢によっては部品不足により納期が大幅に遅れるケースもあります。早めに動くことで、希望の機種を確実に手配できます。
  • 家族のスケジュール調整 工事中は人の出入りや騒音が発生するため、家族が在宅できる日を選ぶ必要があります。特に和式から洋式への変更など数日にわたる工事の場合は、家族全員の協力が不可欠です。
  • 繁忙期を避けてスムーズに リフォーム業界は、決算期の3月や年末の12月に依頼が集中する傾向があります。この時期は職人の確保が難しくなり、希望の日程で工事ができない可能性があります。計画的に閑散期(1月~2月や梅雨時など)を狙えば、じっくり相談に乗ってもらいやすく、予約も取りやすくなります。

「来客の予定があるからそれまでに綺麗にしたい」「寒くなる前に暖房便座にしたい」といった明確な期限がある場合は、そこから逆算して、遅くとも2ヶ月前にはリフォーム会社への相談をスタートさせるのが理想的です。

工事中のトイレ利用について

リフォーム工事における最大の悩みどころは、「工事中にトイレへ行きたくなったらどうするか」という問題です。

便座交換や本体交換のみであれば、トイレが使えない時間は数時間で済みますが、和式からの変更や移設工事などでは数日間使用できなくなることもあります。いざ工事が始まってから困らないよう、事前に代替手段を確保しておきましょう。

主な対策としては以下のような方法があります。

  • 自宅内の別のトイレを使用する 2階建ての戸建てなどでトイレが2箇所ある場合は、工事をしていない方のトイレを使用すれば問題ありません。
  • 近隣の施設や公衆トイレを利用する 自宅の近くにある公園の公衆トイレや、コンビニエンスストア、スーパーなどのトイレをお借りする方法です。工事当日は、あらかじめ利用できる場所と往復にかかる時間を確認しておくと安心です。
  • マンションの共用部トイレ マンションによっては、エントランスや集会室に共用トイレが設置されている場合があります。管理人に確認し、工事期間中の利用許可を得ておきましょう。
  • ポータブルトイレ(簡易トイレ)の準備 近くに利用できるトイレがない場合や、夜間の利用が心配な場合、あるいは足の悪い高齢者がいる場合は、ポータブルトイレ(災害用簡易トイレ)の準備をおすすめします。リフォーム会社によっては、工事期間中にレンタル用トイレ(外置きの仮設トイレや室内用のポータブルトイレ)を手配してくれるところもあるので、見積もり段階で相談してみると良いでしょう。

また、工事当日はできるだけトイレの回数を減らせるよう、利尿作用のある飲み物(カフェインを含むコーヒーや紅茶など)を控えるといった工夫も有効です。

生理現象は我慢できるものではありません。職人はその点を十分に理解していますので、外出が必要な際は「トイレに行きたいので少し席を外します」と遠慮なく声をかけてください。安心できる環境を整えておくことで、工事中のストレスを大幅に軽減できます。

まとめ

トイレリフォームにかかる時間は、工事の内容によって数時間で終わるものから数日間に及ぶものまで様々です。

便座の交換や洋式トイレへの本体交換だけであれば、多くの場合、半日から1日程度で完了し、その日の夜には新しいトイレを快適に使用することができます。一方で、和式から洋式への変更や、配管工事を伴う移設・増設リフォームでは、3日から1週間程度の工期が必要となることを理解しておく必要があります。

リフォームを成功させるためのポイントは、ご自宅の状況に合わせた「正確な工事時間」を把握し、工事中にトイレが使えない時間の対策を含めて、余裕のある計画を立てることです。早めに準備を進めることで、希望通りの製品を選びやすくなり、家族全員が納得できるリフォームにつながります。

新しくなったトイレは、節水や掃除のしやすさといった機能面だけでなく、日々の暮らしに清潔感と安心感をもたらしてくれます。ぜひ今回の記事を参考に、理想のトイレ空間を実現してください。

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