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トイレの水位が突然高くなったり、ゴボゴボという音とともに逆流が起きたりすると、「このまま溢れてしまうかも…」と不安になるのは当然のことです。
でも、ご安心ください。落ち着いて正しい初期対応を行えば、床への浸水といった深刻な事態を防ぐことが十分可能です。
この記事では、トイレの逆流が起きたときに今すぐ実践できる「応急処置」、知っておきたい「やってはいけないNG行動」、そして逆流が発生する「主な原因」をわかりやすくご紹介します。
被害を最小限に抑えるために、まずは次の「応急処置」からご確認ください。

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トイレのトラブルには、大きく分けて「詰まり」と「逆流」の2種類があり、それぞれ原因が起きている場所が異なります。まずはご自身の状況を確認して、適切な対処につなげましょう。
■「詰まり」と「逆流」の決定的な違い
詰まり(便器内のトラブル)
トイレットペーパーの流しすぎや、おむつなどの異物が便器内に詰まっていることが原因です。
逆流(宅外・床下のトラブル)
何も流していないのに水位が上がってきたり、「ゴボゴボ」という異音とともに水が押し戻されたりする状態です。原因が家の外や床下にあるため、詰まりとは別の対処が必要になります。
【重要】直前に何かを流した心当たりがある方へ
ペーパーや異物を誤って流した可能性がある場合は、「詰まり」への対処が必要です。逆流向けの方法では解決できないケースがほとんどですので、以下の記事で正しい手順をご確認ください。
トイレの逆流は、便器の中だけでなく、家の外や床下といった目に見えない場所に原因があることがほとんどです。原因を正しく把握することが、適切な対処への第一歩となります。
以下では、逆流を引き起こす代表的な3つの原因と、それぞれの応急処置をわかりやすくご紹介します。ご自身の状況に近いものから確認してみてください。

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台風やゲリラ豪雨の際、下水道の処理能力を超える大量の雨水が流れ込むと、行き場を失った水が各家庭の排水口へ押し戻されてくることがあります。便器から「ゴボゴボ」という音がして水位が上がってきたら、早めの対応が大切です。
万が一に備えて、以下の応急処置をすぐに行いましょう。
【応急処置】水のう(水嚢)の作り方と設置方法
※水の重みが「栓」の役割を果たし、逆流を和らげます。
💡 静岡市にお住まいの方へ
突発的な豪雨や台風が多い静岡市では、下水道があふれる「内水氾濫(ないすいはんらん)」による逆流が起きやすい環境にあります。特に海抜の低いエリアや河川の近くにお住まいの方は、普段から静岡市のハザードマップ(内水)をご確認のうえ、大雨の予報が出たらすぐに行動できるよう、厚手のゴミ袋を常備しておくと安心です。

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戸建て住宅にお住まいで逆流が起きた場合、家の外にある「排水桝(はいすいます)」に原因が潜んでいるケースが少なくありません。
排水桝とは、敷地内の生活排水を合流させるための小さなマンホールのような設備です。古いコンクリート製の桝は経年劣化でひび割れが生じやすく、そこから水分や養分を求めて「庭木の根」が侵入することがあります。
管の中に入り込んだ根が網の目のように成長すると、流れてきたペーパーや汚物がせき止められ、行き場を失った汚水が室内のトイレへ逆流してしまうのです。
💡 静岡市にお住まいの方へ
温暖で日照時間が長く、植物が育ちやすい気候の静岡市では、庭木の根による桝の破壊や配管詰まりが頻繁に発生します。お庭に大きな木や生垣があるご家庭は、ガーデニングのついでに、定期的に排水桝の周辺や内部をチェックすることをおすすめします。

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異物を流したわけでも大雨が降っているわけでもないのに逆流が起きる場合、床下や地中の排水管に長年蓄積した汚れが原因である可能性があります。
トイレを長く使い続けると、尿石などが配管の内側に少しずつ付着し、年月をかけてヘドロ状に固まっていきます。これが水の通り道を狭め、トイレットペーパーなどをきっかけに逆流が発生します。
毎日丁寧に便器を清潔に保っていても、手の届かない配管の奥で進行するため、定期的な専門業者によるメンテナンスが安心への近道です。

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トイレの逆流が起きると、「とにかく何か対処しなければ」と焦るお気持ちはよく分かります。しかし、通常の詰まりに有効な方法でも、逆流時に行うと状況を悪化させてしまうケースがあります。被害を最小限に抑えるために、以下の2つのNG行動は必ず避けてください。
NG行動1:ラバーカップ(スッポン)を使う
水位が便器のフチ近くまで上がっている状態でのラバーカップ使用は、お控えください。水の行き場がない状態で圧力をかけると、その反動で汚水が勢いよく飛び散ってしまいます。
その結果、壁や床に汚水が広範囲に付着し、壁紙や床材の奥まで染み込んでしまう可能性があります。そうなると、トイレ全体の大規模なリフォームが必要になることもあるため、十分にご注意ください。
NG行動2:市販のパイプクリーナー(洗浄剤)を注ぐ
「薬剤で汚れを溶かそう」とお考えになる方も多いですが、逆流中は配管の中がすでに汚水で満たされている状態です。そこへ洗浄剤を注いでも大量の水で薄まってしまい、奥にある汚れや詰まりの原因には十分に届きません。
さらに、薬剤が混ざった汚水があふれ出た場合、その後の対応がより難しくなることもあります。市販の洗浄剤は、逆流が完全に解消された後にご活用ください。

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万が一、逆流した汚水が床に広がってしまった場合は、できるだけ早めに衛生的な清掃を行うことが大切です。下水には細菌やウイルスが含まれている場合があるため、素手での作業は避け、以下の手順で安全に対応してください。
■準備するもの
正しい掃除・消毒の4ステップ
ステップ1:水分をしっかり吸い取る
まず新聞紙や不要なタオルを床に敷き、汚水をていねいに吸い取りましょう。使用した布や新聞紙は、二重にしたゴミ袋にすぐ入れて口をしっかり結んでください。
ステップ2:消毒液で丁寧に拭き取る
水気が取れたら、製品の表示に従って希釈した次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤)を布に含ませ、汚水が触れた範囲を丁寧に拭き上げます。細かい部分も忘れずに対応しましょう。
ステップ3:水拭きで消毒成分を取り除く
消毒液が床材に残ると変色や傷みにつながることがあるため、約10分ほど置いた後、清潔な濡れ雑巾でていねいに水拭きを行いましょう。床材を良好な状態に保つための大切なひと手間です。
ステップ4:十分に換気・乾燥させる
窓を開け、換気扇をしばらく回して新鮮な空気を取り込みましょう。床が完全に乾くまでしっかり乾燥させることで、カビや気になる臭いの発生を防ぐことができます。
これらの手順を丁寧に行うことで、清潔で安心できる空間を取り戻すことができます。作業後は手洗い・うがいもお忘れなくお願いします。
トイレの逆流が起きると、「まずは配管の修理だけお願いしよう」とお考えになる方が多いかと思います。しかし実は、逆流トラブルが発覚したこのタイミングは、トイレ本体のリフォームを一緒に検討する絶好の機会でもあります。修理と同時に進めることで、費用面でも使い心地の面でも、より満足度の高い結果につながります。

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床下や奥の排水管を修理・洗浄する際には、作業スペースを確保するために便器を一度取り外す「脱着工事」が必要になるケースが多くあります。
修理だけを済ませ、数年後に改めてリフォームを依頼した場合、再び脱着工事費や出張費がかかります。一方、修理と同時に便器の交換も行えば、これらの費用が1回分で済むため、トータルコストを大幅に抑えられるというメリットがあります。せっかくの機会を上手に活用しましょう。

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長年の汚れの蓄積により配管が逆流を起こしている場合、そのトイレ自体もおよそ15〜20年使い続けているケースがほとんどです。
配管が交換・洗浄の時期を迎えているということは、便器本体やタンク内部の部品も同様に劣化が進んでいる可能性があります。この機会にトイレ全体を見直すことで、将来的な水漏れや故障への備えにもなり、長期的な安心につながります。

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現在の最新トイレは、渦を巻くような力強い水流(トルネード洗浄など)により、少ない水量でも汚れをしっかり押し流せる構造に進化しています。
配管をきれいに洗浄したうえで最新のトイレに交換すれば、「また逆流するのでは」という不安から解放され、大雨の日も穏やかな気持ちで過ごせるようになります。日々のトイレ掃除もぐっとラクになり、快適さが格段に向上します。

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トイレの逆流は、便器内の詰まりとは異なり、床下や屋外の排水管といった目に見えない場所が原因であることがほとんどです。そのため、市販の道具での対処には限界があり、根本的な解決には専門業者の力が必要になります。
配管の内部を正確に確認できる「配管カメラ」や、蓄積した汚れを丁寧に除去する「業務用高圧洗浄機」といった専門機材を活用することで、逆流の原因をしっかりと取り除き、再発しにくい環境を整えることができます。
静岡市では、過去の地震の影響により地中の排水管の勾配がわずかにずれ、それが逆流の一因となっているケースも見られます。こうした目に見えない構造的な変化は、地元の地盤や環境を熟知した専門業者だからこそ、的確に発見・対応することができます。
トイレリフォームノココは、静岡市のお客様のトイレに関するお困りごとに、丁寧かつ迅速に対応しております。配管の洗浄・修理から最新トイレへのリフォームまで、お客様のご状況に合わせたリフォームをご提案いたします。
「まず話だけ聞いてほしい」といったご相談も大歓迎です。どうぞお気軽にお問い合わせください。